千世

七彩かなた

 
 
今回は夏と恋と冒険とHと遊園地!
『七彩かなた ドキラブバカンス夢冒険』!
 
 
ゴメン、いきなり暴走しすぎた。
しかしまあ、「夏と恋と冒険とHと遊園地」だなんてとんでもない物を思いついたな。
まずは歌。OP曲『KANATA』、挿入歌『Over the Light』、ED曲『遠くへ』、隠し曲『明日の青空 -Sweet ver-』の4つある。中でも『Over the Light』は人気声優ゆいにゃんこと榊原ゆいが歌っているだけあって発売前からかなり話題になった。また、隠し曲『明日の青空 -Sweet ver-』は六ツ星きらりの挿入歌をアレンジしたバージョンである。なぜ六ツ星きらりがこのゲームが銀星学園やあるヒロインのルートに出てくる街など六ツ星きらりの世界を継承しているからである。
 
ストーリーは夏休みの旅行ということで閉鎖された巨大海上遊園地『ホウライMAZE』に乗り込んだ7人が7色に輝く輝石が放つ7色の光に巻き込まれて気がついたら平安時代に飛ばされちゃったというもの。基本的にシナリオはドタバタとパニックを中心に展開され、笑えるシナリオになっている。基本は主人公の視点で進めるが、ある程度進むと違うキャラから見た視点でシナリオが展開される事がある。また、現在の視点になっているキャラクターに応じてウィンドウの色が変わるというのもユニーク。
 
 
 
 
 
では、主人公たち7人の紹介です。
 
西乃木涼一:この物語の主人公兼ツッコミ役。他のキャラにひたすら振り回されるかわいそうな奴。
 
金田国丸:成績は優秀だが性格が波状気味で行動が支離滅裂に見えるが実は筋が通っているらしい。なぜか祭に弱い。
 
若月ひまわり:運動神経抜群のスーパールーズな女の子。涼一の妹だが長い間別々で暮らしていたため、兄弟という実感が薄いため涼一に恋心を抱いている。
 
火立九菜:自分のことを「ここたん」と呼び、他人にも「ここたん」と呼ばせる。何かと涼一をからかう小悪魔な性格の持ち主。
 
出水祭:ギター演奏という趣味を持つ江戸っ子。国丸の暴走を止めることが出来る。
 
夕日:菫姫の忠臣。姫に見とれる涼一を目撃して真剣を構えて殺意をむき出しにする。が、非力でドジのため努力もむなしく空回りするばかりのへっぽこである。
 
菫姫:平安時代の貴族。才女なのだが考える速度が極端に遅い。男たちから1つも歌をもらったことがないため、寂しい思いをしている。実は物語を書いてるらしい。
 
 
 
 
 
システムはごく普通のADV。ジョイスティック未対応。マウスがあればもう十分って感じ。で、2バージョンも体験版をやった私はインストールを終えてプレイしてみた。そして、ある点に気づいた。
「体験版では音が出た場面で音が出ない。」
他にもおまけでスクロールする絵を見ると絵が変な風に見えるなどの不都合がある。メーカーさんの公式サイトによれば私が見てない範囲でもバグはまだあったらしい。で、公式サイトからななかなパッチ1をダウンロードして解凍して出てきたパッチを当てる。これでやっとまともにプレイできるレベルになる。しかし、更に不都合があったらしく外伝『パッピーリトルツインスターズ』を含んだななかなパッチ2が公開された。パッチの合計容量は66.6MB。『リアルムズ・オブ・ザ・ホーンディング 体験版』のZIPファイルのおよそ3分の1です。普通、66MBなど今日のPCユーザーにとってはどうって事は無いがエロゲーのパッチに66MBなんてありえるのでしょうか?
もう一つの問題点は違うエピソードでもいちいち同じ文章を読まなければならないこと。要するにスキップできるはずの文章がスキップできないというものだ。以前レビューした『ゆのはな』で見つかった問題がこのゲームにも出てきている。ユーザーにとってこの問題はツライ。この問題をどうやり過ごすかはまさにADVゲームの宿命ですね。
このゲーム、7という数字に対するこだわりがスゴイ。事態に巻き込まれる人の数が7、輝石が放つ色の数も7、輝石のかけらの数も7などいたるところにそんなこだわりが散りばめられているのです。
 
難易度は高め。攻略対象のヒロインには2つのエンディングがある。2つ目のエンディングを見るには「好感度がある一定のレベル以上に達している」と+αの2つの条件を満たさなければいけない。好感度のボーダーラインがわからないのでひたすら攻略目標のヒロインを選ぶという攻略方法がもっとも有効な攻略法といえよう。好感度を上げる鍵となるのが「キャラサイティング・システム」、「マップ移動画面」、「ビューサイティング・システム」、「シーンサイティング・システム」の4つである。
「キャラサイティング・システム」は2人のキャラクターが並んだときにどちらのほうを向くのかによってストーリーが変わるというシステムである。攻略目標に応じて視線を向けるヒロインを決めよう。
「ビューサイティング・システム」はどこ(誰)に注目するかで会話や行き先が決まるシステムである。好感度に影響を与えるビューサイティングもあるので注意。
「シーンサイティング・システム」はいわば「一方、その頃」のザッピングシステム。あるキャラクターの視点で進めることによって違う視点でのストーリーの展開を見ることが出来る。ビューサイティング同様、好感度に影響を与えるものもあるので注意。
 
このゲームはSFとファンタジーが融合された物語が好きな人にお勧め。また、こもメーカーさんは和風要素を必ず入れるので純和風要素好きとカンチガイ日本好きにもお勧め。ただし、バグが多いのである程度ユーザーの忍耐力が要求されるかもしれない。以上でこのゲームのレビューを終了する。では、Beheded KOAKUMAKAZEに気をつけましょう。
 
 
 
 
 
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